「ジェネリック医薬品」というキーワード、すでにTVや新聞などでご存じの方は多いと思います。これは、”新薬の特許が切れた後に他のメーカーが製造した、同じ主成分を含む医薬品”を意味します。新薬と比較して、開発のための研究費や時間が少なく済むため、新薬よりも安価に提供を受けることができるのが特徴です。
この2010年1月より、稲沢市役所 国保年金課ではこのジェネリック医薬品の提供を”受けやすく”するための「ジェネリック医薬品希望カード」の配布を開始しました。どうしてこのようなカードの配布を稲沢市行うのでしょうか?その背景には医療機関・医療従事者がもつさまざまな事情・背景があります。
まず、ジェネリック医薬品には、本来の特許医薬品と主成分が同じでもその含有比率が違ったり多少効能に差異がでるケースがあることです。副作用や検体の情報を持っているのはあくまでも医療機関・薬剤メーカーなので、これを理由に処方されないものもあることには注意が必要です。事前にジェネリックの医薬品名を調べておいてから申告するなど、治療にかかる側にもそれなりの知識があることが望ましいところです。そして、薬価自体の差にも問題があります。医療機関も経営がありますので、この差額による処方の方針があることはおかしくはないという意見も少なくありません。
逆に稲沢市としては、このジェネリック医薬品利用を促進しすることで、たびたび問題となる年々増加する医療費の削減との高騰化への対応につなげたいという思惑もあると考えられます。
ただ、基本的には、実際の治療にかかる薬価への市民の個々の負担軽減なることには間違いありません。稲沢市は「希望カードは、これを医療機関の窓口で提示することで、ジェネリック医薬品の処方希望を伝えやすくするためのものです。希望カードがなくてもジェネリック医薬品の処方を受けることができますので、医師、薬剤師に相談してください」としています。医療従事者によってはジェネリック医薬品を処方しない方針の場合もありますが、このカードは意思表示カードとして市より直接配布を受けたことを示す意味でその効果が期待されるところです。
【ジェネリック医薬品希望カード 受取方法】
- 配布開始時期:2010年1月より開始
- 配布場所:稲沢市役所 国保年金課、各支所、市民センター
- 配布対象者:国民健康保険加入者
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