便利な無料ソフト紹介

自分の戒名(法名、法号)を命名する無料ソフト「戒名作成」と直葬スタイルの増加傾向にみる現代日本の葬儀事情

2009年に政権交代がおこり民主党が与党となってからは、「こども手当」や「高校無償化」など子育て世代や若年層への政策が目立つようになってきました。
自民党時代は、票田となる高齢層をメインとした施策が目立っていたことを考えれば、とても対照的な政治だといえます。
ただ、我が国の年間自殺者が1998年から12年連続でわかっているだけでも3万人を超えるような一面もあり、世代を問わない問題も確実に表面化しています。

誰もが一度は考える「自分の死」。
また、不況風が蔓延る世相を反映してか、自ら自分の戒名(法名または法号)を命名するための無料のパソコンソフトが注目を集めています。
それが、この度2010年3月に機能向上のバージョンアップをしたコテックス社の「戒名作成」です。

戒名とは、死後につけられる名前、正しくは「仏教に帰依する者の別名」として一般的には位牌などに書かれるものです。
こちらのソフト、「生前から仏教徒としての自覚を持つために、自分に合った戒名は自分で命名しましょう。故人に対して高額な戒名料を必要とする現在の風潮は仏教徒の数をますます減らしてしまいます。生前戒名を持って生活のなかに仏教徒としての日本人の美点を再発見しましょう。」と、現代の日本で増えている無宗派や、高額な葬儀費用を敬遠した家族葬や直葬が増えていることに一石を投じているようにも見えます。

統計によると、日本の医療費が年間30兆円に対し、葬儀費用はその二分の一にあたる、なんど15兆円!にものぼるそうです。

オールアバウト マネー(http://allabout.co.jp/finance/gc/12075/)によると、日本の葬儀費用は全国平均で236万円(平成15年、日本消費者協会)となり、また、物価の違いや葬儀慣習の違いなどから、地方によってもかなりの差が出ていることがわかります。
ちなみに、全国で一番高額な葬儀の地域が、愛知・岐阜・静岡・長野・山梨などの中部地区で平均378.9万円、全国で二番目に高額な地方が、東京・神奈川・埼玉で平均313万円というデータもあります。

さらに、世界的にもみてみると、葬儀費用の国際比較として、アメリカ-45万円、イギリス-12万円、ドイツ-20万円、韓国-37万円で、日本全国平均287万円(首都圏405万円)と10倍から20倍以上の費用差が出ているという統計もあります。

仏教徒が多いとされる日本と各国で主に信仰される宗教とで、たしかに慣習に差はあれど、ここまで費用差があることには確かに疑問が持たれます。
また、葬儀だけではなく各種供養や仏壇、法事など故人を偲ぶ儀礼にかかる費用も負担の低いものではけしてありません。

3月17日付けの中日新聞社の記事(http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2010031702000123.html?ref=hot)にもありますが、そうした中、先程触れたように、通夜・告別式をせず、遺体を火葬するだけの「直葬」。というシンプルな葬送が定着しつつあるようです。

直葬とは、具体的には、故人の死後、遺体を病院や自宅から直接火葬場へ移送→家族らは火葬場に集まり、火葬炉前のホールで最後のお別れ→火葬後、収骨して火葬場で解散を基本的な形式とする非常に少人数で行われる葬儀スタイルです。
日本の平均葬儀費用が数百万円にも及ぶのに対し、この直葬形式だと15万~30万円程度で行うことができることが最も大きな点とされています。

この直葬、もともとは身寄りのない人が亡くなった場合や、生活保護を受けている人が
葬祭扶助の範囲で費用を収めるための葬送方法とされていました。

それがなぜこうも増加しているのか?
その原因には次の3つが挙げられています。

もっとも大きな要因は、日本全体の「長寿化」傾向。
70~80代以上の世代では、子どももすでに定年になっていて付き合いも減り、兄弟も存命していないことが多く、そもそも家族以外で参列者がほとんどいないため、葬儀そのものが私的な儀式になりつつあるようです

第二に、不況の影響下で生活保護受給世帯そのものが増え、直葬利用も比例して年々増えていることです。

第三には、特に団塊世代に多いといわれている、煩雑な宗教慣習を嫌い、周囲のことは気にせず『面倒くさいから直葬』という選択肢を持つ層が増えてきたこととされています。

そうした背景も有り、この直葬を中心とした葬儀ビジネス(サービス)も登場しています。

話は舞い戻りますが、今回「戒名作成」のような自分の死後をみつめるソフトが注目を集めていることからも、日本の従来型の葬儀慣習からの脱却は今後もますます進んでいくと思われます。
インターネット上で脚光を浴びるものは、数年後を先どっていることも多く、デジタル葬儀などひとつのジャンルとして成り立っていく可能性も否定はしきれません。

このソフト、著名人数百の戒名を参考にでき、ご位牌(故人/生前)の実際の手配までも案内してくれるとのこと。

「そこまでは?」とも思いますが、一度利用されてみてはいかがでしょうか。


ダウンロード先(Vector内):戒名作成2.1

ファイル:KSETUP.zip / 約6MB
動作OS:Windows 7,Vista,XP,WinMe,Win2000,Win98,Win95,WinNT
生前から戒名(法名、法号)は生前に自分で命名しよう
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/edu/se481212.html

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