スライダー, 時事コラム

愛知県では30歳も子ども?県の育成計画案のネット利用規定に非難集中

2010年1月21日に愛知県より発表された「あいち子ども・若者育成計画2010(仮称)(案)」の意見募集についてのサイトに掲載されたPDFファイル内、概要説明文の中に”インターネット上の有害サイトへのフィルタリング(閲覧規制)”の項目に対し、現在一部ネット上で炎上している模様。

もとは、比較的ネット識者の意見が集まるスラッシュドットジャパンのエントリーから派生したようです。巨大掲示板サイト「2ch(2ちゃんねる)」の匿名形式とは異なり、登録ユーザーによるコメントが連なっていくことや、ITなどの専門分野のコア情報が集まることでも知られています。そのスラッシュドットに『「大人の皆さんへの提言と、子ども・若者へのメッセージ」という章があるのだが、このタイトルからは「30歳未満は大人じゃない(から大人が導いてあげるよ)」と的な意識が読み取れる気がしてならない。』というエントリーがあります。やや皮肉を込めたタイトルからも、さすがスラッシュドットという感じです。

・愛知県の「30歳未満は大人じゃないので支援する」施策
http://slashdot.jp/article.pl?sid=10/01/22/0239211

マイクロソフトのビル・ゲイツが最近登録したこと(第一声は”Hello world”!)や鳩山総理が毎日大したことを書いてないという批判すら記事にされている話題のTwitterや各種ネット掲示板などでも、「これこそ有害規制だ」、「30歳を子ども扱いとは」などと、「今後インターネットに年齢規制や制限が行われるのではないか」という憶測の元、多くの非難の声が上がっています。

さらに詳しく見ていくと、少し時間をさかのぼりますが、どうやら平成21 年4月に施行された”法”で定める事業者に対し18 歳未満の子ども・若者に携帯電話・PHSを販売するときは、保護者の申出がない限りインターネット上の有害情報の閲覧を制限するフィルタリング・サービスの設定を義務化する「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」にもその原因があるようです。

このように、未成年に対する現行法がすでにあるにもかかわらず、今回のこの計画案がさらに20歳から30歳までの年齢にまで制限を加えていくかのように言及している事は確かに問題であるといえます。18歳・20歳を未成年と成年の境い目とする現在の法律の根底を揺るがす可能性もあります。

いまのところ、事件性のある書き込みや著作権侵害、その他ECサイト関連などを除き、ネット上の情報公開については特に規制がなされていません。そのためか、ブログやmixiなど、登録制であるとはいえ、エントリーや日記などを通して個人が暴露的に書き込んだ内容が他人の目に触れ炎上するという報道は毎日のように起きています。

ネット上に情報を公開する側に今後どのような責任が課されるかは分かりませんが、いまの時代のネットに絡んだ犯罪発生率と照らし合わせれば、厳格化が進むであろうことは間違いありません。ただ、テレビなどでは遥かに及ばないコミュニケーションがとれるのがネットの最大の特徴であるといえます。某国でのネット上の情報検閲やサイバーアタックについてのニュースも聞き及んでいます。それぞれ個人がネット上の情報の価値を認めていく上では、今後は公開側が何らかの責任明示を常に書き添えることが標準となっていくはずです。

【ソース関連サイト】
あいち子ども・若者育成計画2010(仮称)(案)に対する意見の募集について
http://www.pref.aichi.jp/0000028843.html

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