「フォント」というと、ピンとくるひと・こないひとがはっきりわかれると思いますが、仕事柄ポスターなどのデザインを手がけたり、また、ワードやエクセルなどのワープロソフトを常に手放さないひとには、今回ご紹介する無料のフォントはかなり気になるはず。
2010年2月26日、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が「IPAexフォント」を無償公開を開始しました。
IPAによると、「従来のIPAフォントは、過去のシステムとの互換性の観点から、固定幅と変動幅のフォントを分離していた。しかし、一般的な日本語の慣例に従った文書を作成する場合、欧文文字の部分には変動幅の『IPA P明朝』、和文文字の部分には固定幅の『IPA明朝』、といった使い分けを、一つの文書の中で行う必要があった。IPAexフォントは、固定幅と変動幅を一つのフォントに統合することで、このようなわずらわしさの解消を狙った」とのこと。
インターネットなど、いくつかのホームページを見ていると、上の行の文字と下の行の文字の位置が必ずしもいっしょではなく、ほとんどの場合はすこしずつズレていることに気づくときがあります。 これは「等幅」、つまり、フォントに設定された文字幅がどの文字も同じで整然としているものと、「プロポーショナル」と呼ばれる変動幅が必要とされる場合のものと、それぞれ文章を書くために使い分けているためです。
半角と全角文字が入り混じる日本語では、特にこのことを意識して文字入力する必要があり、わずらわしくもあります。
そこで、すでに公開中の「IPAフォント」の「等幅（固定幅）」と「プロポーショナル（変動幅）」を一つに統合し、同時にIPAフォントも新版Ver.003.02を公開されました。
IPAフォント自体、すでに多くのファンをもち、IPAフォントの新版Ver.003.02では、そうした利用者から指摘があった不具合の修正をするとともに、より欧文と数字の判別（見た目）が容易となるよう、文字のデザインなどを修正・一新されました。
また、これを機会として、コンピュータ・インターネットのソフトウェアの研究の場として世界的に提供されている「Sourceforge（ソースフォージ）」に専用のプロジェクトページが設けられ、このIPAフォントについて積極的に情報交換ができるようになりました。
さて、肝心なこのIPAexフォントとIPAフォントはの入手方法（ダウンロード方法）ですが、IPAが運営しているオープンソース情報サイト「OSS iPedia」にて可能です。 （当ページの下方にダウンロードリンク先を記載しています）
IPAexフォントおよびIPAフォントはオープンソース・ライセンス（著作権は放棄されないが自由に無償で利用が可能）である独自の「IPAフォントライセンス」のもとで配布されており、驚くことに、同ライセンスをふまえた上でのフォント・ファイルの複製、再配布、改変が認められています。
すでに、それに基づいて日本国内でもさらにIPAフォントに手を加えて改良していく有志のサイトがありますので、こちらもご紹介いたします。
●Takao Fonts（Takaoフォント）
https://launchpad.net/takao-fonts
「TakaoフォントはIPAフォントの派生版であり、コミュニティによって開発されています。本プロジェクトの主目的は、コミュニティによるフォントのバグ修正と改善の可能性を確保することです。」
IPAフォントセットの内訳は以下のとおりです。
◆IPAexフォントダウンロード ver.1(001.01)/Download IPAex Fonts ver.1(001.01)
- 2書体パック一括/2 fonts package IPAexfont00101.zip(9.20 MB)
- IPAex明朝/IPAexMincho ipaexm00101.zip(5.28 MB)
- IPAexゴシック/IPAexGothic(Sans serif) ipaexg00101.zip(3.92 MB)
◆IPAフォントダウンロード ver.3(003.02)/Download IPA Fonts ver.3(003.02)
- 4書体パック一括/4 fonts package IPAfont00302.zip(19.1 MB)
- IPA明朝/IPA Mincho ipam00302.zip(5.50 MB)
- IPA P明朝/IPA P Mincho ipamp00302.zip(5.50 MB)
- IPAゴシック/IPA Gothic(Sans serif) ipag00302.zip(4.09 MB)
- IPA Pゴシック/IPA P Gothic(Sans serif) ipagp00302.zip(4.09 MB)
●ダウンロード先：OSS iPedia オープンソース情報データベース
http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/
ページ下部の使用許諾を一読の上、「同意する」ボタンをクリックでダウンロードページに進みます。
※現在、ダウンロードが非常に混み合っておりますので、早朝や深夜にずらすなどしてください。
→再配布条件に従い、現在再配布先（ダウンロードミラー）を検討中です。
また、Windows専用ですが、マイクロソフトの「メイリオ」というフォントも無料で利用可能です。
「このまちをデザインする」をモットーに、日本のほぼど真ん中、愛知県の最西、すでに半生を過ごしたここ稲沢市を中心にエヴリデイ東奔西走中！
” ONE! INAZAWA – Our New (Next) Experience ”
ニュース！1730（イナザワ）はつぎのあたらしいサイトへ継承しました。
#稲沢をもっと知りたい https://takamura.jp